防水工事
防水工事の必要性
コンクリート等で出来た水平な屋上面では、瓦などの屋根材に代わり防水層が雨水の浸入を防いでいます。
この部分は常に風雨や直射日光にさらされる過酷な条件下にあるため、劣化を避けることが出来ません。
建物の寿命を延ばすには、一般に5~10年に一度の防水工事が目安とされています。
水が建物を老朽化させる最大の原因となりますので、防水工事によって劣化をおさえ、建物の寿命を延ばすことが可能です。
以下のような症状が現れたら早急に対応が必要です。
- 防水シートのめくれ、防水塗膜の剥がれ
- 水たまりがある
- ドレン(排水口)にゴミが詰まっている
防水工事が必要な箇所
防水工事後のメンテナンス
FRP防水

現在木造住宅ではFRP防水が主流となっています。
FRP防水は1日で施工を完了させることも可能で、継ぎ目のない優れた防水層をつくります。
FRPの防水層は軽量かつ強靭、耐熱性・耐食性・耐候性などに優れているという特長があります。
ウレタン防水

ウレタン防水は最もポピュラーな防水工事であり、改修時の手間がかからずコスト面で優れています。
ウレタン防水の特徴は、防水層が軽量であり建築物に負担をかけない点と、ウレタン塗膜が複雑な収まりにも容易に対応出来、
防水面に継ぎ目のないシームレスな防水層を形成できる点などがあげられます。
耐用年数に関する参考指針
防水層の寿命を検討する際の指針として、通称:総プロ(旧建設省が主体となって構成された総合技術開発プロジェクト)によって作成された 「建築防水の耐久性向上技術」の中での「防水層の耐用年数」では、以下の様に示されています。
防水工法 | 耐用年数 |
---|---|
アスファルト防水押えコンクリート仕上げ | 17年 |
露出アスファルト防水 | 13年 |
シート防水(塩ビシート・ゴムシート) | 13年 |
ウレタン塗膜防水 | 10年 |